
MBA取得で就活が有利になるのでしょうか。
先日匿名相談でこのような質問を頂きました。
※本件は私のラジオチャンネル【Chivaさんの転職Radio】でもお答えしております。
音声で確認したい場合はコチラからどうぞ。
資格取得系の相談はキャリア相談の中でも多く、疑問に思われる方は一定多いです。
本日はこのMBA取得について、お話していきますね。
この記事を書いている私は現役転職エージェントです。
某大手人材紹介会社に所属しており、相談人数はこれまでに役4000名程となります。
支援実績者数は300名以上になります。
これまで数多くの働く悩みを聞いてきた経験を参考にしていただければ幸いです。
それでは早速いってみましょう!
MBA取得=経営者として優秀、にはならない


え!MBAってすごい資格なんじゃないの??
そもそも資格というよりMBAは学位です。(ここに関しては後述します)
確かに取得するのは簡単ではないですし、凄いことではあるのですが、
MBAを取得したらかといって、経営者として優秀かというと決してそうでは無いのです。

あんなに経営について難しい勉強してきたのに??
MBA取得で成功した起業家は少ない
実は世界的に見ても、成功した起業家でMBAを持っている人はかなり少ないのです。
Microsoftのビル・ゲイツ、Appleのスティーブ・ジョブズ、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、AMAZONのジェフ・ベゾス、Alibabaのジャック・マー、Teslaのイーロン・マスク。
誰もが一度は名前を耳にした事がある超有名起業家たちでも、MBAは持っていません。
下記記事が非常にわかりやすいので、是非参考にしてみてください。
経営の勉強をしていても失敗する経営者
直近では大塚家具の女性社長、大塚久美子さんの事例が当てはまるでしょう。
彼女は一橋大学の経営学部卒という経歴をもっており、大塚家具入社後も経営企画部長/営業管理部長の経験まで積まれていましたが、いざ社長に就任した後の経営はボロボロ。
これに関しては下記の記事が面白いので、興味がある方は是非。
※【お詫び】私のラジオチャンネルで「大塚久美子さんはMBA取得者」という話をしてましたが、聞いた話で明確な証拠データがありませんでした。申し訳ございません。

なるほどなーー。勉強と実践は違うというわけかーー。
MBAは学位にしか過ぎない


MBAって資格ではないのですね!
そう、ここ勘違いされてる方が意外に多いのですが、MBAは学位です。
つまりその学校での教育課程を修了した証明なんですね。
MBAは受ける大学によって難易度が変わる
ということは勿論受ける大学によってMBA取得の難易度は変わってきます。当然国内よりも海外大学でのMBA取得の方が難しいです。(そもそも言語の壁もありますし)

例え海外の難しい教育過程プログラムを修了してMBAをとっても、結局のところどうなの?
優秀な人材であることの証明にはなると思いますが、経営者として優秀とは言えないでしょう。なぜなら実際に経営していないからですね。

MBAがあればとにかく凄い!と思ってしまってた・・・確かに実践でどうなのかは大事かも・・・
MBA取得よりも実績の方が大事
ここで2ch創設者のひろゆきさんの動画をご紹介します。
マーケティングスクールを卒業して、大成功してる人の割合を調べてみたら?
あなたの周りに所謂【成功者】と呼ばれるような人はどれくらいいっしゃいますか?
成功者の定義にもよりますが、恐らく殆どいないのではないでしょうか。
上記ひろゆきさんの動画内では、多めに見積もって100名受講生の中で1名成功者が出たとしても、結局1%しか役にたっていないことになる、と解説されております。
MBAを取得して成功した起業家が少ないと先ほど説明しました通り、学べばもう大丈夫!ということにはならなさそうですね。
お金をとってマーケティングを教えてるなら、教員全員マーケスペシャリストであるべき
動画内でひろゆきさんが仰ってるこの言葉。
まさに、の一言に尽きますね。
経営についても、お金をとって教えてるのであれば、その講師は実際に経営者として実績をあげていなければ矛盾しますね。

あ、でも経営者として成功してるなら、講師業する必要はなさそうだけど・・・
そう、その通り。過去の実績やノウハウを体系化して情報商材として販売するのは良くみかける方法ではありますが、それしかやってないとなると、少し話は変わってくるかなと私は思います。
MBAを学んだこと/学校を卒業したこと=力があるわけではない
以上のことから、学ぶことや学校を卒業したこと、資格取得しただけで成功が保証されるわけではないことがわかりますね。
マーケティングを学びたいなら、まずは自分自身でゼロからコンテンツを企画して、SNSなどでフォロワー○万人とか目指して行動した方が遥かに学べるでしょう。
実際マーケ講師のSNSアカウントが数百名とかたまに拝見しますが、それは自分のマーケティングが出来ていないことを証明してしまってるようなもの。

うーん、確かにそれはちょっと頼りないかも・・・
講師がプロなのと、プロが講師しているのでは全然意味が違ってくるという話ですね。

やっぱり中身って大事ですよね!
そう、なので学ぶことだけをゴールにしないように。
アウトプットまで出来て初めて知識を理解したことになり、結果スキルとなることを覚えておきましょう。
MBAをとるなら○○を狙え


うー、全然知識が足りない。。。勉強の為にもMBAの取得は目指したいなー。
業務上更に知識が必要など、どうしてもMBA取得を目指すのであれば、会社の福利厚生などを利用するのがお勧めです。
福利厚生で社員の学費をサポートしてくれる会社は結構あります。
現職にそういうサポートがないのであれば、これを機会にそういう会社への転職を検討してみても良いかもしれません。
MBA取得が必要な業務レベルの転職なら、ハイキャリアに特化したエージェントへの相談がお勧めです。キャリアカーバーというリクルート社が手がけるサービスはご存知でしょうか。

年収800万から2000万クラスの求人が豊富にあるのと、人材業界最大手のリクルート社のサービスというのも安心できますね。
無料で相談にのってくれますので、悩まれてるなら一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
改めてMBA取得の目的を考える
もしあなたが会社員で、MBAを取得するのであれば、必ず業務に活かさなければ意味がありません。興味本位なのであれば本からのインプットで十分な筈です。
ということは会社としても、あなたにMBAを取得してもらった方がメリットがある、という状態が一番望ましいと言えるでしょう。
この場合、会社は福利厚生であなたに学びのチャンスを与えたいという選択になりますし、取得後は会社も元を取りたいわけですし、学んだことを活かせる仕事を任せたいと思うでしょう。

え、でも会社が私にMBA取得させるメリットを感じられなかったら・・・?
当然会社はあなたをサポートしないでしょう。
そもそも、そういう評価であるならば、あなたが自費でMBAを取ったとしても、そういう経験ができる仕事をアサインしてくれるとは限りませんよね。
MBA取得で大事なこと

以上のことから、MBAを取得する際に大事なポイントは下記になると思います。
・MBA取得ですぐに市場価値が高まるわけではない
・結局実践での経験や結果が重要
・会社の業務で必要なら会社負担で取得を検討するべき
MBAを取得することの意味は必ずありますが、あくまで手段であって目的にしないことが重要かと思います。
最後に、実際に大手企業を辞めてMBA取得の為に進学された方のブログをご紹介します。
実際の経験を元に、非常に具体的に記載されておりますので、あわせて参考にしてみてください。
今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
人生に、彩りを。
Chiva.
コメント